玄関ドア錠の防犯対策
集合住宅の窃盗犯侵入経路のトップが玄関ドア。
全体的にも、玄関ドアからの侵入は、窓の次に
多くなっています。ゴミ出しをするといったほんの
数分のスキにも被害にあってしまうことがあるん
ですね。たとえほんのちょっとした時間でも、玄関の
鍵をきちんとかける習慣をつけることが大切でしょう。
狙われやすいドアとしては、ドアガードのついていない
玄関ドアがあります。ドアとドア枠の隙間(チリ)を見ると
無施錠がわかりますし、チリが大きいとこじ開けやすくなります。
これは意識を高めることで、しっかり防犯できる部分なので、
まずは自宅の玄関ドアの状態を見なおしてみましょう。
ここでは、ピッキング、サムターンまわし、こじ破りなどへの
対策から、ダブルロック、カード式までをご紹介していきます。
ピッキングなどへの防犯対策
特殊な工具で、玄関ドアを開いてしまう恐ろしいピッキング。
ピッキングの対策錠の普及もだいぶ進み、このタイプの
侵入窃盗は減少してきています。
対策錠として安価ですぐにできるのは、ガードプレートや
サムターンカバーをつけるという方法です。
ガードプレートは、ドアとドア枠の隙間に取りつけ、
錠のかんぬきが見えないようにします。
サムターンカバーは、サムターン回しを防ぎます。
また、玄関錠のほとんどはカギ穴 ( シリンダー ) だけを交換する
ことができますし、防犯性能の高い錠に取りかえる方法も
あります。ピッキング対応鍵では、防犯性を官民合同会議に
認証された「CPマーク」付き商品を選ぶと安心ですね。
* CPマークとは、防犯性能の高い建物部品び付くマークで、
対象は、窓やドア・補助錠(業者にとりつけてもらうタイプ)などです。
ダブルロック
すでに、ピッキング対応鍵を設置している場合、その鍵はそのまま活かし、
もう一つ鍵を加えてダブルロックにすることをおすすめします。
1ドア2ロックは、警察も推奨している防犯対策で、効果も大きいものです。
最近、話題の商品としては、暗証番号であける電池式 ( 4 万 5 千円程度 ) 、
フェリカ式のカードやおサイフケータイで開ける方式 ( 8 万 5 千円程度 ) など、
それぞれに特徴があるものですが、少々費用が高くなってしまうようです。
ちなみに1月26日は、1つのドアに2つの錠前を取り付けることで防犯強度を
高めるという「1ドア2ロックの日」に制定されました。
こんな家が狙われる!
夜になっても部屋の電気がつかなかったり洗濯が干しっぱなしだったり、
ポストに郵便物や新聞がたまっている家は、家を長く留守にしているとみられ、
泥棒や空き巣にとっては入りやすい家といえるでしょう。
ドロボウや空き巣が狙う家は以下の3つがポイントになっています。
安全=侵入を見られない
容易=簡単に家の中に入れる
確実=盗むものがある
戸締りがしていなかったり、錠前が簡単に開けられる家は侵入が容易ですよね。
こうしたことに対策を立てることで、ねらわれにくい家にすることができるのです。